
とんぼ玉が持つ、その無垢で純粋な美しさに出会えたときの衝撃は、透明で真っ直ぐな、
圧倒的に無邪気な魅力の感覚が体中を駆け巡りました。
伝統的な文様、時代が生んだ技法、それを可能にする作家の情熱から「傑作のとんぼ玉」が生まれます。
同心円状に乗せているものを同心円玉、大きな円の中に小さな円が7つ入っているものを七星玉などと呼びます。
円状の柄はとんぼ玉の中でも最も古典的なもののひとつで、組み合わせにより、そのバリエーションは多岐に渡ります。
「点打ち」と言う技法で「同心円」を重ねていくシンプルな作風ですが、どろどろに溶けたガラスの表面に何枚もの
円を重ねるのは、とても手間がかかり大変な技です。
とんぼ玉に古くから魔除けの文様として使われる眼紋。時代はめぐり、その目玉模様から普遍的なデザインを生み出そうと試みる
作家が工夫を凝らし、魅惑の色使いとデザインを小さいガラスの玉に施します。
和の佇まいを感じる、伝統的なとんぼ玉には、現在も魅入られるファンも多いようです。
地の玉の上にさまざまな柄をのせ、さらにその上から一層クリアのガラスを玉全体に被せています。
とんぼ玉の技法としては新しい部類に入りますが、クリアを被せることによって、玉が奥行きを増し、
ガラスの美しさをより一層引き出すことができるため、最も人気のある技法です。特に”水中花”は有名です。
作家オリジナルの独創的なデザインが特徴です。
地の玉の上に異なる色のガラスを線状にのせたあと、つまんで柄をつくったり、マーブル柄で柔らかさを感じさせるものなど
さまざま技法を用いて表現されています。
とんぼ玉制作はわりと間口が広く、とんぼ玉体験教室などで誰でも始めることはできますが
鑑賞を楽しめる『作られた作品』は、そう多くはありません。